もっと後で行くつもりだったのですが、
近所の劇場で今日まではでかい館での上映だと気づき、
急遽昨晩のレイトショーでサマーウォーズを見てきました。
とても良かったです。

基本的に映画の内容には触れませんが、
ネタバレを恐れる人は以下読まないで下さい。
と言いながら、映画の感想はほとんど無しで、
ただ私的な事をだらだらと書きます。
あんま読まなくていいですよ。
TV番組でも映画でも、
夏の田舎の風景を見ると
自然と小学生の頃の夏休みを思い出します。
何歳まで行ってたかははっきり覚えていないんですが、
小学生の頃は夏休みに父方のお祖母さんちに行くのがすごく楽しみでした。
住んでいた家からさほど遠い所では無かったのですが、
それでもそのお祖母さんちの前には田んぼが広がり、
川に行けば小魚が居て、
すぐ近所にには牛舎があり、
とんぼは馬鹿みたいに飛んでて、
カエルもザリガニも取り放題で、
夜にはホタルも家の前で普通に見られて、
花火をしていればカブトムシも飛んできて。
辺り一帯が真っ赤になるような夕焼けも
ここでしか見た事がありません。
すごく小さな家だったけど、
お祖母さんの長男(が僕の父)+2姉妹の家族が集まるので、
年の近い親戚ちびっこが6人集まりまして、
それがもう楽しくて。
サマーウォーズを見てその頃の事を思い出しました。
残念ながらその後両親は離婚し、
僕は上京した事もあり、父親とそのお祖母さんとは
それっきり連絡も取っていないので
現在その田舎がどうなっているのかは知りません。
自主的に見に行けばいいんですけど、
地元に帰る事もほとんど無くなってしまったので
いつか行こうと思いつつ、気がつけば20年以上経ったのかな。
ただ、中学生の頃だったかには既に家の前の田んぼは
ほとんど埋め立てられてしまい、住宅街になっていたので
もう「田舎」という風景は相当薄れているだろうなと思います。
今更ながらに思うのは、子供の頃にああいう体験が出来た事は
本当に幸せな事だったなと。
生まれ住んだ土地によって、誰にでも絵に描いた様な「田舎」が存在する訳では無いし、
そんな自然に囲まれた風景自体、年々少なくなっていってるでしょうし。
僕は今の仕事柄、東京近郊を離れる訳にはいかないんですが、
ギリギリ東京といった感じの都下に住んでいます。
家の前には無いですけど、ちょっと移動すれば畑や川があり、山もあります。
打ち合わせなどの電車移動時など、確かにちょっと不便な事がありますが、
日々の生活では渋滞もほぼ無いし、割と広い空も見えるし、
とにかくストレスをあまり感じません。
「なんでそんな不便そうな所に住んでるの?」
とよく聞かれては
「田舎もんなんで、こういう所が落ち着くんですかね。」
って答えていましたが、
実は子供の頃の夏休みの光景を追っていたんだなと
サマーウォーズを見て気づきました。
そこに居るだけで幸せ、、というのは言い過ぎですが、
多分デフォルトでリラックス出来るんだと思います。
「もしもすげーお金が入ったらどこに住みたい?」
と聞かれたら(夏休みという事で、子供っぽい問いかけを許して)、
「六本木ヒルズ」
なんて100%答えないす。
物を作る仕事はお金があっても続けたいので、
新幹線などで都心に打ち合わせに行ける範囲で
もっと田舎に住みたいなと思います。
田舎から東京に出てきた人で
とにかく都心に住みたがる人が居ます。
通勤面でというのはともかく、見栄のような理由の人も居ます。
同じ田舎もんなのに何でこう違うのかな?って思っていましたが、
コンプレックスだという人も居るでしょうけど、
田舎での良い体験の有無が要素として大きいのかなと思いました。
同じような体験をしていても感じ方は人それぞれだと思いますけどね。
という、
サマーウォーズの内容、ほぼ関係無しという
夏休みの作文でした。
でも次に帰省したら、その田舎に行ってみようと思います。
映画の内容に不満は無いんですが、
↓このコピーはいかがなもんかと思います。

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