UPPlus2で出力して製作中の1/12
ウィーゴもほぼ仕上がってきました。
一旦ここでUpplus2の総括を。

■材質に関して
UPPlus2純正フィラメントの「ABS」と「PLA」の2種を使ってみました。
巷で「仕上げられない」という話をよく聞く「PLA」も
意外と問題無く使えますよと以前の記事で書きましたが、
仕上げ工程を進めて行く事で見えてきた特質もあるので
改めて記述します。
・硬い
評判通り、やはりABSよりかなり硬かったです。
エッジはキープしやすく感じますが、
大きく削り込む、切り欠く様な場面では
結構苦労します。
カッターなどでのいわゆる「カンナがけ」には
かなり厳しい硬さです。
筋彫りは、カッターで押し切る様に入れていく分には良いのですが、
ニードルでけがく際にはひっかかりを感じます。
・接着
瞬間接着剤やパテは問題無く使えますが、
ABSの様に専用の物や流し込み接着剤で「溶着」出来ないことに
不便も感じます。
特にプラモのパーツやプラ板を使ってディティールを足していきたい時など
瞬着では位置決めの微調整が難しいですし、
一部の薄いプラ板は割れる事もあるので。
・良い点
では何かメリットは?と考えると
一番は材質の安さでしょうか。
あと、何故かフィラメントの色も綺麗な物が多い。
・結論
今回は手足のフレーム、頭をPLAで出力していますが、
やはり仕上げ加工をするならばABSを使う方が無難と言えそうです。
たくさんのパーツを仕上げていく上でPLAの仕上げ作業は
結構負担が大きいかもしれません。
■出力エラー
使い始めた当初からたまに起きていた症状なのですが。
時折フィラメントが排出されないまま
プリントしている「つもり」で機械が動き続けていることがありました。
以前UPしたこちらの様に、途中までしか出力されないケースです。

(頭の上半分が無い)
これ、原因はものすごく単純な事だとわかりました。
最初は排出ノズルの詰まりを疑いましたが、そこは問題が無い。
実はもっと根元の方の問題でした。
フィラメントはロール状に巻かれていますが、
ここで微妙に「折れ」ている箇所があると、
この部分で引っかかってしまい、先送り出来ず
排出されなくなるみたいです。

この症状が出たら一度フィラメントを除去し、
フィラメントの折れ部分をカットしてから
念のため挿入を3度くらい繰り返してゴミを排出すれば
また問題無く使えると思います。
フィラメントが送り出されなくなった時、
内部のギア部分でフィラメントはスリップしています。
その時に削られたカスが内部に溜まっている場合もあるので
念のためここのネジを外し、内部も掃除しておくとベターです。

すごく単純な理由なんだけど、
この原因になかなか気付けませんでした。
購入先に問い合わせなどしてようやく。
■という訳で
「大きい
ウィーゴが作れるのでは?」と思って購入したUpplus2。
結果的にほぼ問題無く「作れました」。
仕上げ作業に関しては個人的には予想以上に手間がかからなかったという印象です。
ただ、これは僕が以前からパテやスカルピーなどの塊から
ロボットを自作していたからであって、
模型ビギナーの人も同様の感想を持つかと聞かれれば「NO」だと思います。
ランニングコストが安いので
一度出力した後、出力方向を変えたり、
形状を修正して再出力も気軽に出来るのはやはり良いです。
サイズによって出力時間が「8時間」とかそれ以上になります。
その時間を聞いて「そんなに?」って言う人も居ますが、
完全自作ではその時間で作れませんよ。
他の作業してる間にパーツが生み出されるんだから、
全く問題になる時間ではありません。
思い付いた物を試しに出力といった使い方は
やってみると実に有効です。
出力が終わったらすぐ加工出来る、
このフットワークの軽さはFDM方式のアドバンテージだと思います。
といったところで
UPPlus2 テストは一旦ここまで。
12
ウィーゴの続きは今後カテゴリーを変えて書いていきます。
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